西阿用・大ケ谷・下佐世・上佐世の各寿朗会では、毎年新年会に併せて、佐世地区振興協議会福祉部主催で「福祉懇談会」を各々の会場で開催しています。
今年は、1月20日の大ケ谷寿朗会をスタートに、22日は西阿用寿朗会、25日は下佐世寿朗会、26日は上佐世寿朗会で開催しました。
寒波襲来で、どの日もとても寒い日でしたが、たくさんの方が出席され、にぎやかな新年の会となりました。
12月6日(日)松江歴史館専門官宍道正年さんを講師に招き、歴史・文化講演会を開催しました。地区内外から約60名が集い、“維新十傑の一人「前原一誠」と島根のかかわり”について講演いただきました。
前原一誠は、佐世城主「佐世伊豆守正勝」が毛利に降伏後山口県萩に移った佐世一族の末裔であります。
当日は、前原一誠の妹のひ孫にあたる「佐世正勝さん親子」が来館されたことや、講演の前々日には、前原一誠等が神社に永代御神燈を寄進したことを示す「扁額」が狩山八幡宮に所蔵されていることがわかり、講師先生の熱弁も更に増した感がありました。前原一誠は、昨年のNHKテレビで放映されていた「花燃ゆ」にも登場した人物で、萩の乱の首謀者として島根県出雲市大社町の宇龍港で逮捕後、萩に連行され明治9年12月3日処刑されました。
講演では、前原一誠が萩の乱にみられるようにクーデターの首謀者とか逆賊というこれまでのイメージとは異なり、扁額に記載があるように「国土静謐(せいひつ=太平)、家運長久」を祈願し永代御神燈を寄進していることから、平和を尊重する人間性がうかがえる大きな発見であるとお話しされていました。
また、時期を同じくして、松江歴史館でも前原一誠に関する展示の開催中ということもあり、14日には佐世地区として歴史館訪問を行いました。なお、本年秋にも松江歴史館において「前原一誠ミニ企画展」が計画されています。これを機に、佐世地域の皆さんが、少しでも自分の住む地域の歴史に関心を持ってもらえればと思っています。